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「定年後のキャリア」カギ握るのはゆるいつながり 「リスキング」よりもやりやすい種のまき方

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  • 三嶋(原)浩子 博報堂 関西支社CMプラナー、ディレクター、コピーライター、動画ディレクター
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この中で筆者が皆さんとシェアしたい名言があります。

「生きていくということは、人生のちょっと先に向けて、知らず知らずのうちに種をまいていくことなのかもしれません」

内多さんの嫌な出来事は、希望していた異動が叶わなかったこと。この時をきっかけに、かねてから気になっていた社会福祉士の勉強を始め、50歳でみごと合格。しかし、この時点でNHKを退職することは考えていなかったそうですから、まさに「知らず知らずのうちに種をまいていた」ということになります。

「知らず知らず」を「知って知って」に

筆者が提案したいのは、内多さんの「知らず知らず」を「知って知って」にする。「あとから思えば」でも結果オーライですが、「未定年」期の仕事や日々の生活の中で、「先の人生や定年後にとって、何かの種になることはないか」と意識して過ごすのです。意識することで、貴重な輝く人生の種を見落とさず、育てることができます。

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筆者の場合、「知らず知らず」行っていたことが、「知って知って」ならよかったと後悔するのが、学生時代に深く考えず「知らず知らず」合格した英検3級。後々、英語が武器になると「知って知って」いたなら、もう少し勉強して、履歴書に堂々と書ける2級を取っているべきだった。何かの種になると意識すれば、この種を磨こうという行動が生まれるのです。

過去から現在に行ってきた仕事や学びを、定年後にどう生かすか。ここまで具体的に考えられれば、それに越したことはありません。しかし「先々までは考えが及ばない」あるいは、「いまの仕事が好きすぎて、別の仕事は考えられない」ならば、今までと今の自分が行っていることを信じる。この混沌とした日々の中に、人生第2章につながる何かがあると意識する。そんな「未定年ライフ」から始めてみては、いかがでしょうか。

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