「頭がいい人は言い訳をする」東大生語るその真意 かしこい人に共通して見られる「3つの習慣」

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僕も昔は、ムッとしていたタイプだと感じます。でもよく考えてみるとそれは、自分の欠点を否定したい気持ちが先走って、相手の言っていることを勘違いしたり、ねじまげて捉えてしまったりしていたのではないかと思うのです。

しかし、東大生は必ずしもそうではありません。東大生と話していると、その素直さに驚かされます。他人の指摘や批判をわりと素直に受け入れる人が多いです。

なぜそうなのか詳しく話を聞いてみると、「勉強と同じように、できていないところ・至らないところを改善していけば、必ず結果につながるから」だと言います。勉強でも、間違えた問題を見直してできるようにすれば、成績が必ず上がりますよね。そんなふうに、他人から批判された部分をどんどん改善していくことで、自分自身を磨いていくことができる、というわけです。

ある東大生は、「他人からの指摘というのは、自分の悪い部分を直してくれるような、人間ドックのようなものだ」と言っていました。面白い考え方ですが、たしかにこれは有効な気がしますね。

ただ、こんなふうに考える人も多いでしょう。

「相手からの指摘や批判が、間違っているかもしれないじゃないか」

「明らかに間違っている批判を受け入れるべきではないんじゃないか」

たしかにその通りだと思います。完璧な人間など1人もいませんから、どんな人の指摘であっても絶対ではありません。

しかし、ここで頭がいい人はこう考えます。

「内容の適否はどうであれ、この人が自分の言動に至らぬところを見出し、指摘したという事実は間違いなく存在する」

自省することには意味がある

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これはつまり、誰かが「あなたは○○だから、そういうところは直したほうがいいよ」と言ったとしたら、この人が「僕」には「○○なところがある」と認識したことは事実だし、それを「直したほうがいい」と思って、わざわざ「僕」に「伝えよう」と決意したことも、それ自体は揺るがぬ事実だ、ということです。

その事実は、受け入れなければなりません。たとえ相手の認識が間違えていたとしても、「なぜ、僕はこのような指摘を受けるに至ったのか」という自省には意味があると思います。だからこそ、批判を歓迎する姿勢自体は持っておかなければならないというわけですね。

いかがでしょうか? 以上3つの習慣をみなさんもぜひ取り入れてみてください。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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