中国の若者「学歴高いほど就職困難」のジレンマ 都市部では若年失業者の3割超が大卒以上に

✎ 1〜 ✎ 1291 ✎ 1292 ✎ 1293 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
若年失業率の高止まりは、中国が抱える大きな社会問題の1つになっている(写真はイメージ)

中国の若年失業率の高止まりが続いている。国家統計局のデータによれば、16~24歳の若者の失業率は2023年4月に20.4%、5月に20.8%を記録。2018年の統計開始以降の最高値を2カ月連続で更新した。

そんななか、中国社会科学院の金融研究所は7月11日に発表したレポートの中で、若年失業率の上昇の背景を詳しく分析した。それによれば、若年失業者の3人に2人は大学院、大学、専科大学(訳注:日本の短期大学や高等専門学校に相当)の卒業者であり、学歴が高卒以下の若者よりも就職が困難な状況に直面している。

中国では、総就業人口に占める大卒以上の学歴保有者の比率が、2010年から2020年にかけて大きく上昇した。と同時に、失業者数に占める大卒者の比率も明らかに増加したと、レポートは指摘した。

中国経済のサービス化も一因

例えば、2020年の総就業人口に占める大学院および大学(訳注:専科大学は含まず)の卒業者の比率は9.8%、若年就業人口に限れば13.2%に高まった。その一方、同年の都市部の総失業者数に占める大卒者の比率が12.5%なのに対し、若年失業者では32.2%に上った。

若年失業率の上昇要因について、上述のレポートはまず中国経済の成長ペースの鈍化を挙げる。と同時に、中国の産業構造の変化に伴い、総就業者数に占めるサービス業従事者の比率が上昇した影響も大きいとしている。

本記事は「財新」の提供記事です

と言うのも、2020年に始まった新型コロナウイルスの流行が雇用に与えた打撃は、製造業よりもサービス業のほうがはるかに深刻だったからだ。そのしわ寄せが、若年失業率の顕著な上昇となって表れたと、レポートは分析している。

(財新記者:程思煒)
※原文の配信は7月12日

財新編集部

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事