ドトール「450円モーニング」不親切な価格設定の謎 単品販売してないモーニングのフードが計算の肝

✎ 1〜 ✎ 33 ✎ 34 ✎ 35 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

やっぱり、なかなかややこしいので、箇条書きにしてみます。

・「ドトール」のモーニングでは、フードメニューが3~4種類である一方、セットドリンクは好きなものを選ぶことができる
・モーニング・セットは、会計金額から50円引きとなる。つまり、「フードメニュー+セットドリンク-50円=……」という計算式になる
・が、モーニング・セットのフードメニューは単品販売しておらず、肝心のフードメニューの単品価格がわからない
・その結果、『ブレンドコーヒーS/アイスコーヒーS』を全体の価格から引き算し、フードメニューの単体価格を求める必要がある
・そうして求めたフードメニューの単体価格に、好きなセットドリンクの価格を足し、そこから50円引いたのが最終的に支払う価格になる

 

ご理解いただけたでしょうか?

2023年7月現在、モーニングセットのフードメニューはどれも単品価格が250円ですので、「アイスティーS」税込260円とセットにすると税込460円、「豆乳ラテS」税込340円とセットにすると税込540円となります(それぞれフードメニューとドリンクの合計金額から、50円を引いています)。

シンプルで意外と(?)おしゃれなメニュー表です(筆者撮影)

ドリンクの価格に応じて販売価格が変化する、ということなのですが、差額の表記がどこにもない(¥450~としか書いていない)ので、利用客としては「何がどうして450円以上の代金を支払っているのか」という気持ちになるようです。

また、モーニングのフードメニューは時期によって変わるので、コスパ重視の方々や、「コーヒーは得意じゃないから、他のドリンクを飲みたい」という方々には、その辺りの注意も必要です。

とはいえ、そこはかとなく感じる「習うより慣れろ」的な温度感が、筆者としては嫌いではないのも事実。高いであろう原価率との兼ね合いなどもあるのかもしれません(今回は商品レビューメインですが、いつか計算式については取材してみたいものです)。

次ページ店内レイアウトに滲み出るドトールの企業努力
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事