また、頑張れた理由についても、「過去に必死に頑張った経験が、次に頑張るときのエンジンになったから」と答えてくれました。
「『ビリー・エリオット』の選考は、求められる能力がものすごく高かったんです。それでもどうしても合格したかった自分は、毎日レッスン開始時間の3時間前に行って練習を繰り返していました。絶対受かりたかったから、死にものぐるいで努力して、やっと主役を掴み取ったんです。
受験勉強も毎日ずっと勉強しなきゃいけないから、つらいし心折れそうになりますが、『ビリーのときにあれだけ頑張れたんだから、大丈夫だ』と思えることができたのが大きかったです。なにかでくじけたときは、次くじけたときのクッションになるように、なにかを頑張ったときは、次頑張るときのエンジンになるんです」
今は子どもたちにダンスを教えている
こうしてすべての経験を前向きに捉えて努力を重ねてきた未来さんは、現在東京大学の2年生。
自分と同じように、非進学校から東大を目指す人を応援するコミュニティ『UTFR』で活動しながら、ミュージカルやダンスが好きな子どもたちに月1~2回、レッスンを行ったり、ミュージカルを自身でプロデュースするため、起業に向けての勉強をしたりしています。
「実力はあるのに、舞台に出るチャンスがない役者さんがたくさんいらっしゃいます。そういうすごい人たちを集めて、すごいミュージカルを作っていけたらいいなと思っています。また、僕は受験勉強でもそうでしたが、自分の頭で考えることを大事にしていて、ダンスのときにどういう見せ方をすると、お客さんが引き込まれる踊り方になるかというのを何年も研究してきました。
それを、ダンスを愛する子どもたちに伝えていけたら、もっと魅力的な踊りができる子どもたちが増えていって、将来ミュージカルをやる素晴らしい人たちが増えていくと思っています。自分の経験が、少しでもその力になれたらいいなと思っています」
何事にも全力で取り組み、挫折を経験してきた彼の目線は、次の壮大な目標に向いていました。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら