「社会のために働きたい人」はなぜ増えたのか? 藤沢烈と駒崎弘樹、「企業×復興」を語る<1>
日本のソーシャルビジネス黎明期に出会った2人
藤沢:震災から4年が経ちました。みなさんは震災のことを考える機会が減っていると思いますが、わたしは東北震災復興のために、複数の企業や行政の皆さんとともに仕事をしていて、今がいちばん忙しくなっています。
家を建てたり道路を直したりという復旧関係の仕事が済んで、産業を新しくつくっていくとか、引っ越した後の新しいコミュニティをどうつくるかといった、まさに私たちの仕事が増えているのです。
今もまったく人手が足りない状態なので、今日は「RCFで働いてみたいな」と思う人がひとりでも増えてくれるとうれしいな、と思いながらお話させてもらいます。
駒崎:NPO法人フローレンス代表の駒崎です。フローレンスは子どもが熱を出して保育園に行けないときなどに代わって面倒をみる「病時保育」や、待機児童問題の解決を目指して小さい保育園をたくさんつくるなどといった事業をしています。
僕と烈さんが出会ったのは、2003年ごろでした。今でこそ皆さん、ソーシャルビジネスやNPOに関心をお持ちですが、当時はまだそんな空気がまったくなくて、僕が「NPOを立ち上げる」と言ったら「ほんと? 大丈夫?」みたいな反応ばかりでした。
“NPO(エヌピーオー)”と読めない人もいて、「なんですか、この“ンポ”って?」とか言われたりして。
藤沢:それ、ウソでしょ(笑)。
駒崎:いやホントホント! 持ちネタにしてますけど、ホントにそうだったの。
(会場笑)
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