連休明けの「マーケットの波乱」に注意せよ

世界でジワジワと忍び寄る「不安」とは?

連休明けの日本株には注意が必要。なぜかといえば、世界のマーケットでは「あの不安」のリスクがジワリ増しているからだ(写真:tantan / PIXTA)

前回の当コラム、4/19(日)付「日本株の崩落が、いよいよ始まった?」では、日経平均株価の「調整が早めに始まり、ずるずるとした下落基調からそのまま大幅下落」というシナリオの確度が高まってきたようだ」と述べた。

一方で、「日経平均がいったんは反発し、2万円超えを見せる、というシナリオの可能性も残ってはいるが、そうした展開であっても、その後は1万9000円を割れて下げていくと予想している」と解説した。

したがって、「株価が一度戻ってから下落するにせよ、このままずるずると下落するにせよ、現時点は、思い切り株式保有を増やすことは勧めない。先行き株価が大きく下げた時に安値で買うために、今は現金を用意する局面であると考えている」との投資戦略を挙げた。

読者の方々は、日経平均が2万円台で推移している間に、ある程度の株式や株式ファンドの売却に成功したに違いないと、安堵している。

なぜ「株価が下落する恐れがある」と見るのか

今後の国内株価については、時折短期的に戻る可能性は十分残っており、一直線に下落していくわけではなさそうだ。それでも、基調的にはしばらく、具体的には2~3カ月程度は、下落を続ける恐れがあると懸念している。

それは、日米の景気や企業収益などに、何か深刻な悪化が起こるというわけでは、全くない。足元、国内3月決算期企業の発表が続いており、前期決算については、おおむね2割の企業が過去最高益を更新する勢いであるなど、内容が好調だ。

その一方で、今期の会社側収益見通しについては、減益や利益横ばいを想定する主要企業も目立つ。ただ、当初見通しが慎重なのは「いつものこと」であり、先行き上方修正の楽しみが残ったとも言える。

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