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かつやの「495円朝セット」から感じた信念と美学 朝でもとんかつが食べたい客心理をわかってる

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「かつや」はジャンル的には和食チェーンの分類になるので、普通で考えると朝メニューとしては和朝食を出すのが無難かなと思うワケです。納豆定食とか、焼き魚定食とか。

牛丼チェーンは、こぞって和朝食を朝メニューで展開していますし、とんかつチェーンの店舗数2位の「松のや」も、とんかつ定食も提供しつつ、和朝食も取り揃えているからです。

客が求める「ガッツリ系メニュー」で勝負

なのに「かつや」は、あえてそうしなかった。既存客が求めているのは「とんかつ」もしくはそれに準ずる食べ応えのある食事であるということを前提にメニューを考案しているのです。

朝限定をうたっているのに、「とんかつ」と「しょうが焼き」という朝食におよそ不似合いなメニューだけで勝負。「しょうが焼き」に至っては、レギュラーメニューにないのに、朝メニューだけで販売しているという、謎のこだわりを発揮しています。

看板からは、庶民的で入りやすい雰囲気が伝わってきます(筆者撮影)

普通で考えたら白ごはんにサイドメニューにある「温泉玉子」と「とん汁(小)」をセットして「おんたま定食」で300円代後半で出しておけば、「かつや」のとん汁は具沢山で朝ごはんにぴったりだし、朝は軽く食べたいという女性客などもターゲットになり得るし、既存の商品を組み合わせているので、在庫も増やさずオペレーションもラクで、ローリスクだと思うのですが、それでもガッツリ系メニューで挑んでくるあたりに美学を感じずにはいられません。

今までさまざまなチェーン店の朝メニューを食べ歩いた中で、レギュラーメニューとはまったく毛色が違う朝食に寄せたメニューを考案したものの、ターゲットが食い違ってしまい、既存客すら来なくて閑古鳥が鳴いているお店もありました。

「かつや」に来店するのは、昼でも夜でも、もちろん朝でも「とんかつが食べたい客」だということを、十分すぎるほどにわかっているからこその、この「朝かつや」のメニューなのでしょう。

編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。
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