かつやの「495円朝セット」から感じた信念と美学 朝でもとんかつが食べたい客心理をわかってる

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とんかつおよびカツ丼は、ファミレスでもそば屋やうどん屋でも、プールサイドのフードコートでも食べられる、国民食的メニューではあるものの、「餅は餅屋で」と言うように、とんかつ専門店で食べるとんかつは、やっぱりおいしいのです。

お手頃価格で本格とんかつが食べられます(筆者撮影)

「かつや」のカツ丼はリーズナブルな価格なのに、とんかつ専門店なので当たり前と言えば当たり前なのですが、とんかつがとにかくおいしい。豚肉はジューシーで肉厚だし、衣は揚げたてでサクサク。片手間でカツ丼もやっているというお店とは一線を画すクオリティです。

実はかつやはとん汁もおいしい

豚肉の脂身が浮いた、みるからにいい出汁が出ているとん汁。飲めば納得のコクと旨味です(筆者撮影)

かつやの定食についてくる味噌汁は、全てとん汁です。牛丼チェーンの場合だと基本は味噌汁で、とん汁に変更するためには100円から200円程度の金額をプラスしなくてはならないため、最初からとん汁がついてくると、ちょっと得した気分になります。

具材は、豚肉、こんにゃく、大根、にんじん、玉ねぎ。てっぺんには青ネギがぱらり。しっかり煮込んであるようで、豚バラから、だしと脂がスープに染み出し、表面には豚の脂が水たまりのようにまるく模様を描いています。

大きめサイズのこんにゃくの、プリッとした食感がたまりません(筆者撮影)
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