自民党・稲田朋美氏「二島返還方針は正しかった」 櫻井よしこ氏「北方領土奪還のチャンスはある」
北方領土問題をめぐり、二島返還を進めた安倍元首相
ロシアによるウクライナ侵攻が続くなか不透明さを増す領土交渉。今後の展望について、ジャーナリストの櫻井よしこ氏は、「ロシアというのは、どういう形かで崩壊していくと思う。非常に力を無くしていくので、その中で必ず北方領土奪還するチャンスはある」と分析。
一方、番組コメンテーターの橋下徹氏は、「ロシアの力が弱まったらチャンスが出るというのは、政治としては、まったくダメだと思う」と指摘した。
以下、番組での主なやりとり。
梅津弥英子キャスター(フジテレビアナウンサー):(北方領土交渉をめぐる)トップ同士で進めた交渉は、合意を目指し閣僚レベルの交渉に移ったが、具体的進展をみることはなかった。2006年から始まった日露トップ会談は、27回。安倍元首相は一対一の会談にこだわり、プーチン大統領に説得を続けた。一方、日ソ共同宣言に基づいた二島返還について、「安倍首相は四島を諦めたのか」という批判の声もあった。合意には至らず終わったが、「安倍晋三回顧録」のなかで交渉の舞台裏が赤裸々に語られていた。
松山俊行キャスター(フジテレビ政治部長・解説委員):「安倍晋三回顧録」の中で明らかにされた事実として、われわれも少し驚いたが、プーチン大統領と安倍元首相が2019年のG20大阪サミットで、二島返還について、その場での合意を目指すことで一致していたと。これはどの程度、合意に近づいていたと見ればいいのか。