「家事育児に自信ない」婚活女性が心配無用な理由 結婚で選ばれる条件、男女で大きな認識のズレ
筆者はマッチングアプリPairsの運営会社であるエウレカの協力を得て、2021年に「日本の未婚化の要因に関する仮説検証調査」(2021年9月公表)を実施しました。
この調査で判明した結果の中から、「結婚相手にこういう相手を、彼は、彼女は、望んでいるはず!」が思い込みにすぎなかった、という分析結果をご紹介します。
「きっと相手はこう思っているんだ、だから私は、僕は、相手から選ばれないんだ……」が大きな誤解だった場合、それはとてももったいないことです。そんなことを気にせずにありのままで婚活を進めていればよかったのに、という話になります。
さて、それはどんな思い込みでしょうか。この調査では、20〜30代の男女約2000人を対象に「結婚相手にとって(自分を選ぶにあたり)決め手になった(なる)と思うこと」 、「実際に(相手を選ぶ際に)何が決め手になったか(なるのか)」 を調査して、その結果を照合しています。
私は毎月、全国の結婚支援をしている支援関係団体の担当者と勉強会を実施していますが、データ分析をしている立場から見て「それは思い込みにすぎない(あなたの感想です)」ということが、支援者側にも婚活をしている男女双方にもかなり多くあると感じてきました。そこで、このような思い込みをデータであぶりだす質問を設定したのです。
結果として、男女双方に「相手の気持ちへの思い込み」がかなりあることがわかりました。
女性サイドにおけるガラスの天井とは
女性側の「男性に結婚相手として選ばれる条件」として、未婚・既婚問わず思い込みが強いことが示唆されたのが「家事や育児」についてでした。
女性回答者は未婚・既婚問わず、結婚相手から自分が選ばれる条件として「家事や育児をしてくれる・できる(家事・育児)」を多くの方が選んでおり、未婚女性で1位(49.8%)、既婚女性では3位(26.4%)の選択となりました。家事や育児ができることが、結婚相手として選ばれる女性の条件として非常に大切な条件だ、と思っている女性がとても多いことが示唆されています。
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