
出版不況とデジタル化で印刷市場は縮小が続く
印刷市場は、1990年代のバブル崩壊を境に拡大が止まり、1999年以降、縮小の一途を辿っています。ピークの1991年には8.9兆円の市場規模がありましたが、現在では6兆円を割り込む水準まで落ち込みました。
なぜ、ここまで落ち込んでしまったのでしょうか。一つは出版物のデジタル化、二つめは出版不況です。これらの要因によって、印刷需要そのものが減少してしまったのです。
さらに、2008年9月にはリーマンショック、2011年3月には東日本大震災が発生し、国内景気は急速に落ち込みました。企業は3Kと呼ばれる「交通費」「交際費」「広告費」を抑制。個人も消費を控えたため、印刷業界は一段と冷え込みます。
その結果、印刷業界全体で、業績が大きく悪化しました。元々緩やかな下降が続いていましたから、不況を脱した後も低迷が続いています。
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