石巻市が21日の小中学校再開を前に住民に避難所からの移動を急遽要求、拙速な方針に住民が猛反発


 また、再開が予定されている渡波小は地震や津波による被害が大きい。「こうした安全性に問題がある場所で授業を始めていいのか」(40代女性)という指摘も持ち上がっている。現在、渡波小付近では、がれきの撤去作業が始まっており、大型車両が行き来している。重機が音を立てて稼動しており、風が吹くと粉塵が舞う。

移動期間の短さについても住民の反発が強い。市は「4月18日、19日の2日間で、教室などから移動していただきたい」というが、「あまりにも時間がない」(40代男性)、「急に言われても仕事で都合がつかない」(30代男性)、「数日、遅らせるなど、現実的な対応策を検討すべき」という声が多い。

今回の避難所からの移動については、市職員からも「住民の主張や不安は正しい。われわれのやり方はあまりにもずさんだった」との声も持ち上がっている。石巻市は住民の意見を入れて方針を見直すのか否か。対応策を誤った場合、大きな混乱を引き起こしかねない。


■写真はいずれ渡波小学校

(岡田 広行 =東洋経済オンライン)


より大きな地図で 東日本大震災 を表示

政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • おとなたちには、わからない
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 日本資本主義の父 渋沢栄一とは何者か
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT