石巻市が21日の小中学校再開を前に住民に避難所からの移動を急遽要求、拙速な方針に住民が猛反発
また、再開が予定されている渡波小は地震や津波による被害が大きい。「こうした安全性に問題がある場所で授業を始めていいのか」(40代女性)という指摘も持ち上がっている。現在、渡波小付近では、がれきの撤去作業が始まっており、大型車両が行き来している。重機が音を立てて稼動しており、風が吹くと粉塵が舞う。
移動期間の短さについても住民の反発が強い。市は「4月18日、19日の2日間で、教室などから移動していただきたい」というが、「あまりにも時間がない」(40代男性)、「急に言われても仕事で都合がつかない」(30代男性)、「数日、遅らせるなど、現実的な対応策を検討すべき」という声が多い。
今回の避難所からの移動については、市職員からも「住民の主張や不安は正しい。われわれのやり方はあまりにもずさんだった」との声も持ち上がっている。石巻市は住民の意見を入れて方針を見直すのか否か。対応策を誤った場合、大きな混乱を引き起こしかねない。
■写真はいずれ渡波小学校
(岡田 広行 =東洋経済オンライン)
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