スマホばっかりの人が「リセット」する簡単な方法 究極のオフライン・セラピー「サウナフルネス」とは?

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また、デジタル汚染の中で自分の内なる感覚に対する意識は薄れていき、忙しさの中で自分自身と向き合うことを忘れがちになります。
身体意識が弱い人ほど、
 「自分の人生は幸せなのだろうか?」
 「なんとなく不安だなあ、うつなのかもしれない」
 などと、漠然と捉えがちです。
 ですが、身体意識をもっている人なら、どんな感情がどこから湧いてくるのか、具体的に自身の身体に問いかけることができます。
(151ページより)

いわば「疲れているのでは?」「お腹が空いているのでは?」「寒いのでは?」「のどが渇いているのでは?」など、つねに自問できるような精神的余裕を持つが必要だということ。

デジタルツールに追いかけまくられていると、そんな当たり前の余裕さえ失ってしまいがちではあるので、改めて意識しておく必要はあるかもしれない。

「五感」のすべてが関わっている

いうまでもなく、「視覚」「聴覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」からなる「五感」は、人間が持っている「あらゆる感覚」の代表格。他にも「平衡感覚」「固有感覚」「痛覚」「冷覚」「温覚」などさまざまな体性感覚が備わっており、それぞれが重要な役割を果たしている。

感覚自体は脳で生まれるもので、刺激に対し、それぞれの感覚器を介して反応が起こることになる。私たちはそうした感覚情報を頼りに、自分自身や自分を取り囲む世界について認知していくわけだ。

ここで注目すべきは、著者が指摘する「五感」とサウナ体験との関係である。

充実したサウナ体験には「五感」のすべてが関わっています。
周囲の自然世界の色彩や美しさを見つめ、自然の音を聴き、肌で熱を感じ、木の匂いを嗅ぎ、そして体全体で心地よさを味わう……。
(152ページより)

そうした感覚体験の充実度は、自分自身で鍛えることもできるという。慣れないうちはドキドキしたり、恐怖すら感じるかもしれないが、つまるところ慣れの問題なのだ。つまり「あらゆる感覚でサウナを楽しむ」ようになるには、まずサウナ自体に徐々に慣れていくことが大切だということ。

このため、サウナ初体験の人は、サウナに精通していて、しかも初心者の反応を見ながらペースを合わせられる人と一緒にサウナに入るといいでしょう。
サウナガイドを務める人は、急かすことなく、サウナ初心者が自分の心の声に耳を傾けながらサウナを楽しめるよう、導いてあげるようにしましょう。
(153ページより)
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