スマホばっかりの人が「リセット」する簡単な方法 究極のオフライン・セラピー「サウナフルネス」とは?

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しかし、そもそもなぜ現代人にサウナフルネスが有効なのだろうか? ここでは、その点についての著者の考え方を確認してみたい。

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さまざまな場面で私たちの聴覚や視覚に訴えてくる外的刺激の量は、睡眠の質の低下、血圧やストレスホルモン値の上昇など、さまざまな形でダメージを与えてくる。とくに脳は、刺激に対応し続けようとすると疲弊してしまうだろう。

にもかかわらず、現代人は1日に約50〜100回メールチェックを行い、約150回スマートフォンを触っているともいわれる。刺激的な情報などにはつい引っぱられてしまいがちだが、そんな状態では活動能力が低下してしまっても、集中力が落ちてしまっても、まったく不思議ではない。

だからこそ、サウナフルネスによって心の落ち着きを維持することが必要になるわけだ。

著者はそれを、「デジタル汚染された現代人を救済するのにぴったりな、究極の『オフライン・セラピー』であると表現している。

人は、「いま私はここにいる」という意識が強まると、リラックスし、心が落ち着いてくるものです。
完全なオフライン環境であるサウナの中で目を閉じると、自分が「いまここにいる」ことを、あらゆる感覚器を通して実感できます。
(149ページより)

すると、ずっと活発な状態にあった思考力が穏やかになり、自分があらゆる責任感や重圧から解き放たれていくのが感じられるのだという。そればかりか、クリエーティブな精神状態が築かれ、世界が輝いて見えるようにさえなるそうだ。だから、サウナ上がりには身も心も爽やかになるのである。

身体が発するメッセージに耳を傾ける

サウナは、忙しい毎日の中でしばしば歩みを止めて、自分自身に「調子はどう?」と尋ねるのに最適な場所です。
サウナに入って自問自答する習慣をもつことで、身体への意識を高め、自分自身をより深く理解できるようになります。
自分の身体のメッセージに耳を澄ませることができれば、心も身体も、自然とよりよい状態になれるでしょう。
これを「ボディ・アウェアネス」(身体意識)といいます。
(150ページより)

現代においてはスマートウォッチのように、心拍や呼吸、睡眠などを計測してくれるツールが存在する。それはそれで便利ではあるが、とはいえそういったデータばかりに気をとられすぎてしまうと、自分の「身体の声」を聴く能力が損なわれてしまう可能性も否定できない。

そういう意味では、「身体の声」に耳を傾けるために、まずはいったん立ち止まり、落ち着くことも忘れるべきではない。

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