伝統仏教は現代人の不安に寄り添えているか 主要9法人に過疎地寺院やLGBTQについて聞いた

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最後の質問が、現代人の悩みや不安に対応できているかだ。

天台宗は「悩みを抱えた一般の方からご連絡をいただくことはない。問い合わせがあれば職員が対応するか、近くの寺院を紹介することになる」と回答した。

真言宗豊山派は檀信徒向けに毎月「テレフォン法話」を実施し、真言宗の教えを説いている。臨済宗妙心寺派も寺院関係者や檀信徒を対象にした相談室を設置している。

檀信徒や寺院関係者以外の一般人にアプローチする法人もある。

浄土真宗本願寺派の「いのちと念仏」相談センターでは、僧侶や門信徒だけでなく一般の人からの相談に応じてきた。自死の問題については、支援者や宗教者の言葉を集約した「宗教者からのメッセージ」を制作し、宗派内外へ発信する。

曹洞宗は公式YouTubeチャンネルを開設し、定期的に法話動画を公開している。念頭に置くのは菩提寺を持たない人や仏教に関心がない人だ。日蓮宗も一般人向けに「総合相談所」を設置し、悩みを持つ人への傾聴やカルト宗教からの脱会に向けたサポートを実施している。

野中 大樹 東洋経済 記者

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のなか だいき / Daiki Nonaka

熊本県生まれ。週刊誌記者を経て2018年に東洋経済新報社入社。週刊東洋経済編集部。

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