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苦戦の化学大手「雨のち晴れ」とはいかぬ理由 厳しい事業環境だからこそ得られた収穫も

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第2のルートが在庫評価差だ。

原料の在庫評価において総平均法を採用している場合、原料の上昇局面では期首の割安な在庫が売上原価を押し下げるため、会計上の利益が膨らむことになる。こうした効果で得られる利益は在庫評価益と呼ばれている(主原料価格の下落局面では利益にマイナスに働く)。

2022年度は国産ナフサ価格が急騰した上半期に、この在庫評価益が大きく膨らみ、前述のフォーミュラの期ずれによる利益悪化要因を補った。下半期は、国産ナフサ価格の反落によって在庫評価益が縮小に転じた。本来ならここでフォーミュラの期ずれ解消によるプラス効果があるはずだったが、そのプラスが大きくならなかった。

汎用石化は家電向けや建材向けなど幅広い用途に使われるため、景気の影響を受けやすい。2022年度は、春先の上海ロックダウンの影響が徐々にアジアに波及したことに加え、物価高による世界的な景気減速が重なり、下期に汎用石化の販売数量が落ち込んだ。結果、販売数量の減少によってフォーミュラの期ずれ解消のプラス効果が小さくなってしまった。

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