アップルが緑色に!「環境経営」の本気度 温室効果ガスの排出削減を積極アピール

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最も大きな部分を占めるのが製造時の排出だ。特にここ数年、iPhone、iPad、そしてMacBook Airの強靱な需要と性能・容量向上のニーズに対応するため、その生産を増やしてきた。「カーボンフットプリント」は昨年比で5%増えたという。

その一方で、製品の電源効率が高まったことから、2番目に大きな排出源となっている製品使用によるものは7%削減された。台数を伸ばしながら削減に成功している点は評価できる。

同時に、カーボンフットプリントに、同社から製品が送り出された後も追跡している点も指摘しておくべきだろう。

アップルはウェブサイトの中で、利益あたりの温室効果ガス排出量は2008年以降減少していると記している。しかしながら、気候変動にインパクトを与えるためにはそもそも排出の総量を減らすことでしか、解決しない。

アップル製品の物量はきわめて多い

アップルはiPhoneだけで3カ月に7000万台も出荷している

アップルほどの規模の企業となると、例え1つのデバイスの環境負荷が変わるだけでも、そのインパクトは大きい。

例えばiPhoneは1四半期(3カ月)だけで7000万台を超える出荷があるが、もし1台あたりで使うアルミニウムが1グラム減っただけで、70トンのアルミが節約できる計算だ。もちろん資源を減らすことにつながるが、拡大、増産を続けているアップルにとっては、節約した材料で別の製品を作っている、というのが現状だろう。

米国環境保護庁が定めるエネルギー効率に関する認証「ENERGY STAR」は、多くの製品に星形の認証マークを見つけることができるが、アップルはノートブックで5倍、デスクトップで7倍上回るエネルギー効率を発揮しているという。

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