「人と金に乏しい時代」超進化コンビニが示す勝算 何でも「ジュース感覚」無人店舗ビジネスの終点
人もお金も足りないこの時代、「無人コンビニ」が大きな話題を呼んだ。日本においてはあまり普及しなかったが、さらに進化した無人コンビニが生活に根付いている国があるという。
「無人コンビニは、海の向こうで形を変えて浸透していますよ。道を歩けば1分もせず見かけるでしょう。鍵は、日本の道路にも何気なく設置してある、あの機械です」
世界中の最先端テック企業1800社に精通する成嶋祐介氏はそう語る。
最先端ビジネスの現場に足しげく通って見えてきた、激動の時代における「成功する企業の秘訣」と「常識外れな成功事例」を解説した成嶋氏初の著書『GAFAも学ぶ!世界最先端のテック企業はいま何をしているのか』から、無人店舗ビジネスの最前線を紹介する。
「無人コンビニ」のほとんどは姿を消した
「無人コンビニ」という言葉に聞き覚えのある方は多いでしょう。アマゾンが2018年にオープンした、レジのないコンビニエンスストア「Amazon Go」でも話題になりました。
しかし、「Amazon Go」に先駆け、2016年8月に世界初の「無人店舗」として登場したのが中国の「ビンゴボックス(Bingo Box)」という無人コンビニエンスストアです。
この画期的な無人コンビニは、話題性も手伝って一時は400店舗まで店舗数を伸ばしました。ところが、2019年以降はパタッと出店ペースが落ち、いまではその名前をほとんど聞かなくなってしまいました。
「複雑な入店手続きが敬遠された」など、巷間ではその衰退の原因がいろいろ噂されていますが、事実として、「ビンゴボックス」に代表されるコンテナ型の無人コンビニはだいたい失敗しています。
それからさらに数年が経ったいま、無人コンビニは完全に衰退してしまったのでしょうか?
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