無人コンビニが中国では不人気に終わった理由

運営会社は毎月8000万円の赤字を垂れ流し

無人コンビニの外観。店員の姿はなく寒々しい(筆者撮影)
日本では2017年ごろから注目を集める「無人コンビニ」。近年アジアの中でIT大国として台頭してきた中国ではなぜ支持されなかったのか? ライターの西谷格氏が「中国IT社会の現状」を明かした新書『ルポ デジタルチャイナ体験記』(取材時期:2019年7月)から一部抜粋・再構成してお届けする。

2017年ごろから日本でも話題になった「無人コンビニ」。こちらも、広い意味では無人ボックスの派生系といえるだろう。

上海の中心部では無人コンビニは見つからなかったが、ネット検索してみると、中心部から地下鉄で1時間ほどの距離にある展示場(東京ビッグサイトのような場所)に設置されていると判明。

その名も「Bingo Box(繽果盒子)」。なんだか楽しそうなネーミング。早速現地に行ってみると、広い敷地の片隅に、ポツンとガラス張りのコンテナハウスのようなものが設置されていた。横幅6メートル、奥行き3メートル程度で、あまり広くはない。

どことなく殺風景な店内

入り口の扉には使い方の説明が書かれ、ウィーチャット(中国最大のメッセンジャーアプリ)のカメラでQRコードを読み取って入店せよとのこと。

説明どおりにスマホを操作すると、ウィーチャットアカウントの登録画面に進み、許可ボタンをクリック。「開門(ドアを開ける)」のボタンが表示され、クリックするとガチャリとドアが開いた。日本人的には、カギの開閉時にアラーム音を鳴らすなど、もう少しわかりやすくしてほしいと感じる。

「無人コンビニ」店内の様子。どことなく暗い雰囲気が漂っている(筆者撮影)

店内は完全に無人で、死角なく複数の監視カメラが設置されていたが、BGMもなく、かなり殺風景。棚や冷蔵庫には一般的なコンビニと同様に、スナック菓子や雑貨類、ドリンク類が並んでいた。

今のところ「Bingo」感はとくになし。

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