大公開!これが「天皇の料理番」の実像だ 園遊会の黒子と知られざる皇室「専用牧場」
これは知る人ぞ知る園遊会の名物で、使われている肉は一般には出回らない皇室専用の牧場「御料牧場」で育った子羊。御料牧場とは、皇室の日頃の食事をまかなうための食材をつくっている。羊、牛、豚、鶏が伸び伸び放牧されていて、野菜は約20種、すべて無農薬だ。ヨーグルトやチーズ、牛乳、ハム、ソーセージなども作っている。
栃木県宇都宮市郊外の塩谷郡高根沢町から芳賀郡芳賀町にまたがる広大な土地で、一般の人は立ち入ることができず、ここで作られた食材は市販されていないものの、御料牧場の牛乳は宮内庁内の自販機で販売され、瓶のフタには御料牧場と記されている。実際に飲んだ人の話を聞くと「味は普通」だとか。
園遊会で振る舞われるジンギスカンは、ひとり3~4切れずつを目の前でジュッと焼いて、タレをかけて渡してくれる。肉の臭みがまったくないうえに、何年も前から仕込んでいるという野菜ベースの熟成ダレがまた絶品!それも「天皇の料理番」である宮内庁大膳課の料理人が、自分のために焼いてくれるのだから、味わいもひとしおだろう。もし園遊会にお呼ばれする機会があったら、ぜひ召し上がることをお勧めする。
会話から天皇家の生活が垣間見られることも
さらに、前出の記者が取材をしていてよく感じたのが「陛下は会話がとてもお上手」ということ。短いながらも親しくお話をされるのだ。出席者の胸の名札に書かれた地名にまつわる話をされたり、サッカー選手に「試合(の中継)が夜遅かったので見ていましたよ」と声を掛けられたり。そのやり取りから、普段テレビをご覧になっている生活が垣間見られることも。また一方で、震災などの被災地から来られた人には特に気にかけ言葉を掛けられるという。
園遊会も後半になってくると、飲み過ぎて酔っ払う人も出てくるが、中にはずっとガチガチに緊張したまま、全然食べずに立っているだけという人も少なくない。宮内庁から招待を受けるなんてめったにないことなので、それも仕方がないかもしれない。
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