大公開!これが「天皇の料理番」の実像だ 園遊会の黒子と知られざる皇室「専用牧場」
園遊会。天皇皇后両陛下の主催で春と秋の年2回、東京・赤坂御苑で開かれる交流会だ。この春は、4月21日に各界の功労者1800人程度が招かれた。テレビのニュースなどで報じられる様子から、格式の高さや緊張感が伝わってくる。
それを裏側から支えるのが宮内庁大膳課。皇室の台所であり、陛下ら皇族の毎日の食事や晩餐会、午餐会、茶会など宮中行事の料理を作っている。もちろん園遊会で振る舞われる料理も担当している。
TBSテレビは60周年特別企画として、大膳課の源流にある大正・昭和時代の宮内省厨司長を務めた、秋山徳蔵氏の人生を描いたドラマ『日曜劇場 天皇の料理番』を、4月26日よる9時にスタートする。直木賞作家・杉森久英原作のストーリーで、片田舎の厄介者がひょんなきっかけから料理に目覚め、天皇の料理番を勤め上げるまでを描いている。
一般庶民からみると、天皇家や皇族は遠い存在だ。よくニュースで報じられている園遊会も、実際のところ、どんな会なのか一般的にはあまり知られていない。「天皇の料理番」に迫った取材班から、園遊会や宮内庁大膳課の知られざる実像を紹介しよう。
園遊会に参加する人々とは?
園遊会に呼ばれるのはいったいどんな人なのか。TBS報道局の宮内庁元担当記者によれば「多くは官庁や自治体の関係者」という。ほかには閣僚や国会議員、各産業や文化芸術、社会事業などの分野の功労者などだ。実は宮内庁が選ぶのではなく、各省庁からの推薦によってリストが決まる。
推薦にはそれぞれ枠があり定員が決まっていて、合計すると毎回1000人程度。配偶者も招待されるので、出席者は2000人前後となる。招待状が届くのは、開催の約1カ月前。招待者は当日、自分の名前と職業などを書いた名札を左胸に付けて出席する。
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