観光名所・奈良のホテル数が全国最下位の謎 あの大仏でも宿泊客を引きとめられない?

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世の中にあふれるさまざまな統計やデータ。これをもとにしていろいろなランキングが作られるワケだが、中にはなぜそうなるのかの理由が、すぐにはわからないような“世にも不思議なランキング”がある。
TBSテレビ『世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?』は、そんなランキングデータの謎を解き明かす番組だ。「なんで△△が○位にランクインしているのか?」。その裏側を探ると、驚きの事実が次々に明らかになってくる。
大仏は奈良の観光名所のひとつ(写真:みにる/PIXTA)

まずは、取材班が直面したこのランキングをご覧いただきたい。

■宿泊施設の客室数ランキング(都道府県別)
1位    東京都   14万2065室
2位    北海道   11万1005室
3位    大阪府   7万6311室
   :
45位   徳島県   9947室
46位   佐賀県   9922室
47位   奈良県   9055室
(出所)2013年厚生労働省衛生行政報告例

 

えっ!? 日本を代表する観光地・奈良がホテルの数、全国最下位!?

「奈良の大仏」はあまりにも有名だし、東大寺や法隆寺など、国宝の建造物の数は、京都を抑えて全国1位。さらに日本における都道府県別、世界遺産の数もまた、日本一なのに……。実際、奈良を訪れる人は年間約3500万人に上る。修学旅行生は全国各地から集まるし、世界各国から観光客が日本文化を堪能しようと奈良にやってくる。

これほど多くの人が訪れるのだから宿も繁盛するはず。なのに奈良のホテルの数が、全国で最も少ないとはいったいどういうことなのか。

「ついでに」「日帰りで」来れちゃう奈良

取材班はさっそく奈良を訪れ、現地で外国人観光客にインタビューした。

「あなたの宿泊地は?」

すると口々に出てきたのが大阪、京都。お隣の観光地の名前だ。なんと奈良に泊まる外国人観光客は約1割だった。ランキングを裏付けるような結果が、さっそく立証された。

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