「就活を親がサポート」過保護といえない切実事情 大学のキャリアセンターを頼れなくなっている
一流企業対策を大学に頼むのには無理がある
多くの親御さんと接する中で、困っていることがあります。それは、「大学の就職課・キャリアセンターを妄信している親御さんが多く、その実態を説明してもわかってもらえない」ということです。
「大学が開催している親向けのセミナーに行きました。就職率はかなり高かったですし、サポート内容も万全の印象だったのですが」と、取り合ってくれないのです。一方、学生たちに大学の就職課・キャリアセンターについて尋ねると、出てくるのは、
「大学は就活の役に立たない」
「大学のキャリアセンターは使えない」
という愚痴ばかりです(笑)。大学の就職課・キャリアセンターと学生、親御さんの間に、どうしてこのような齟齬が出てしまうのでしょうか。
学生が就職課やキャリアセンターに不満を持つ理由は、大きく3つあるようです。
まず1つめは、目的の違いです。大学のキャリアセンターの目的は、就職率を上げること。乱暴な言い方をすれば、1人の学生が中小企業でもブラック企業でもどこでもいいので1つ以上の内定を取ることがまず大事だ、ということです。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら