決算書の要である財務三表。そのなかでも、貸借対照表(BS)では自己資本など企業の安定性を測る重要項目がわかる。
ここでは大手食品メーカー、明治ホールディングス(HD)の決算書を基に貸借対照表(BS=Balance Sheet)の読み方を解説していきたい(損益計算書(PL)の読み方の解説はこちら)。BSとは、企業の決算を締めた時点(期末時点)の資産や借金、自己資金など財務状況を示す表だ。
BSは下表のように左側に「資産」、右側に「負債」「純資産」を並べるとわかりやすい。左側は、「借方」といってお金を何に使ったのかを表し、右側は、「貸方」といってそのお金をどう集めたかを表す。したがって、左側の総計「資産合計」と右側の総計「負債純資産合計」は一致する。これが「バランスシート」の由来だ。
資産は、「流動資産」と「固定資産」に分かれる。1年以内に現金化できる場合は流動資産に、それが難しい場合は固定資産になる。

















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