決算書の要である財務三表。そのなかでも、損益計算書(PL)の読み解き方を押さえて、企業の儲けの仕組みを理解しよう。
ここでは大手食品メーカー、明治ホールディングス(HD)の決算書を基に損益計算書(PL=Profit and Loss Statement)の読み方を解説していきたい。
PLとは、企業が1会計期間(1年や四半期など)にどれだけ稼ぎ(収益=Profit)、どれだけ費用を使ったか(コスト=Loss)、企業の利益、損失を示すものだ。
PLのいちばん上には「売上高」が記載される。そこから原材料費や人件費などかかった費用を引いて、営業利益や経常利益など5つの利益が表記される。PLでは、この5つを見れば、企業がどうやって利益を上げたのかがわかる。
金額の単位に注意
詳しく見ていく前に、「金額の単位」に注意しておきたい。表の右上に「単位:百万円」と記載がある。企業の財務諸表のほとんどが100万円か1000円単位の表記を採用している。明治HDの2022年3月期の売上高「1,013,092」は、1兆0130億9200万円となる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら