決算書の要である財務三表。そのなかでも、損益計算書(PL)の読み解き方を押さえて、企業の儲けの仕組みを理解しよう。

損益計算書では「5つの利益」を押さえたい(写真:Hirotama / PIXTA)
5月29日発売の『週刊東洋経済』では「四季報記者が教える決算書の読み解き方」を特集。財務3表の構造を基礎から解説するほか、多種多様な企業の決算書を読み込んでいる四季報記者の分析のツボも紹介している。決算書から「会社の実力」を見極めるスキルは、投資にもビジネスにも欠かせない。今が学び直しのチャンスだ。(この記事は本特集内にも掲載しています)
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ここでは大手食品メーカー、明治ホールディングス(HD)の決算書を基に損益計算書(PL=Profit and Loss Statement)の読み方を解説していきたい。
PLとは、企業が1会計期間(1年や四半期など)にどれだけ稼ぎ(収益=Profit)、どれだけ費用を使ったか(コスト=Loss)、企業の利益、損失を示すものだ。
PLのいちばん上には「売上高」が記載される。そこから原材料費や人件費などかかった費用を引いて、営業利益や経常利益など5つの利益が表記される。PLでは、この5つを見れば、企業がどうやって利益を上げたのかがわかる。
金額の単位に注意
詳しく見ていく前に、「金額の単位」に注意しておきたい。表の右上に「単位:百万円」と記載がある。企業の財務諸表のほとんどが100万円か1000円単位の表記を採用している。明治HDの2022年3月期の売上高「1,013,092」は、1兆0130億9200万円となる。
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