決算書を読みこなし、事業ごとの業績の確認や他社との比較を行うのは手間がかかる。投資にも役立つ決算書分析の効率化ツールを紹介する。
5月29日発売の『週刊東洋経済』では「四季報記者が教える決算書の読み解き方」を特集。財務3表の構造を基礎から解説するほか、多種多様な企業の決算書を読み込んでいる四季報記者の分析のツボも紹介している。決算書から「会社の実力」を見極めるスキルは、投資にもビジネスにも欠かせない。今が学び直しのチャンスだ。(この記事は本特集内にも掲載しています)
決算書の構造を理解できても、ダラダラと並ぶ数字を眺めるだけでは把握や整理に時間がかかる。そこで本記事では、数字を簡単にビジュアル化したり、比較したりできる便利ツールについて、投資家目線で紹介したい。
まずは「会社四季報オンライン」だ。とくに四半期決算の注目ポイントを押さえるツールとして重宝する。決算発表で見るべき事項は、本決算か四半期決算かで異なる。本決算では新年度の業績予想に注目するが、四半期決算では前年同期比や通期予想に対する進捗率が重要。この点を踏まえ、4月12日に2023年8月期の第2四半期(2Q)決算を発表したトランザクションについて見てみよう。
まずは本業の稼ぎである営業利益を確認
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