ソニーグループとアップル、両社の時価総額には20倍以上の開きがある。その理由は貸借対照表(BS)から探ることができる。
5月29日発売の『週刊東洋経済』では「四季報記者が教える決算書の読み解き方」を特集。財務3表の構造を基礎から解説するほか、多種多様な企業の決算書を読み込んでいる四季報記者の分析のツボも紹介している。決算書から「会社の実力」を見極めるスキルは、投資にもビジネスにも欠かせない。今が学び直しのチャンスだ。(この記事は本特集内にも掲載しています)
アップルの時価総額は約280兆円。対するソニーグループは約12兆円。両社には20倍以上の開きがある。この差をどう説明するか。カギになるのは「非財務資本」の考え方だ。
下図ではアップルとソニーそれぞれの純資産と時価総額の推移を示した。折れ線グラフで示した時価総額では、金額の大小の差はあるが、両社とも2021年まで右肩上がりが続いてきた。
一方、棒グラフで示した純資産の様子は両社で大きく異なる。アップルは13年に17兆円程度あった純資産を徐々に減らし、22年末には7兆円まで圧縮した。反対にソニーは3兆円だった純資産が6.7兆円まで拡大している。
巨額の自己株買いを続けるアップル
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