通信キャリア大手のソフトバンクとKDDI。両社の営業利益率は同水準dが、貸借対照表(BS)からは成長の歴史、財務戦略の違いが読み取れる。
5月29日発売の『週刊東洋経済』では「四季報記者が教える決算書の読み解き方」を特集。財務3表の構造を基礎から解説するほか、多種多様な企業の決算書を読み込んでいる四季報記者の分析のツボも紹介している。決算書から「会社の実力」を見極めるスキルは、投資にもビジネスにも欠かせない。今が学び直しのチャンスだ。(この記事は本特集内にも掲載しています)
通信キャリアで2位、3位と並ぶKDDIとソフトバンク。
2023年3月期の損益計算書(PL)を見ると、両社とも売上高は6兆円弱、営業利益は1兆円強で並ぶ(下図上)。
収益性の指標となる売上高営業利益率も約18〜19%とほぼ同水準。だが、貸借対照表(BS)を注意深く見ると、両社の違いは鮮明だ。
下図下、両社のBSを見てほしい。資産規模はKDDI(11.9兆円)よりも、ソフトバンク(14.6兆円)のほうがやや大きい。
一方、資産の内訳を見ると、ソフトバンクののれん(買収額と被買収企業の純資産との差額)を含む無形固定資産の金額が、KDDIの2.8倍にまで上っている。
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