ギリギリを生き延びる漫画喫茶「ガリレオ」の秘密 三軒茶屋付近で唯一、なぜコロナでも存続できたか

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ガリレオ店主・三田たたみさん(写真:筆者撮影) 
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2020年以前はどこも盛況だった漫画喫茶業界。しかしコロナ禍以降は勢力図が変わってしまった。 

大型店やチェーン店は個室タイプのブースを多数設置し、気楽に休めるホテルのような仕様にして生き残りをかけている。一方で、小型店や個人営業の店舗は厳しい戦いを強いられることとなった。 

三軒茶屋に唯一残る漫画喫茶「ガリレオ」

数年前、世田谷区・三軒茶屋駅周辺にはネットカフェや漫画喫茶が3店舗あったが、今は「まんがの図書館ガリレオ」(以下、ガリレオ)1店舗のみが残る状況だ。 

三軒茶屋のシンボル、キャロットタワーの向かい・世田谷通り沿いのビル2階にあるガリレオは、約40000冊の漫画が並ぶ、地域に愛される漫画喫茶だ。1998年の開店以来、個室なしのフルオープンスタイルで営業している。店名のとおり、図書館の閲覧室のような開放感のある空間で漫画に向き合える。店内での会話は禁止だが、コワーキングスペースとしても利用可能だ。 

落ち着きがあり、広い店内(写真:筆者撮影)

実はこのガリレオ、2017年に運営会社の経営危機により閉店する予定だった。しかし、なんと当時アルバイトとして働いていた女性が「店がなくなるなら、私が引き継ぎます」と名乗り出て、経営を引き継ぎ、今に至っている。 

ガリレオの救世主となった現経営者・三田たたみさんは、幼い頃からお小遣いやアルバイト代を漫画に使ってきたほど、人一倍の漫画愛がある。ハードに働いていた会社員時代も漫画が息抜きだった。過労と心労で退職後、数年間のひきこもり生活を送っていたところに出会ったのがガリレオだった。ガリレオで週3回のアルバイトをしているうちに生活が整い出し、ポジティブな気持ちでさらに漫画にのめりこむようになったそうだ。 

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