子供の「発想力を狭める」親の超もったいない言動 無限大の想像力を受け止めてあげよう

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例えば子どもが左右違う靴をはいて出かけようとしたら、どうしますか?

 「変だから同じものにはき替えなさい!」

「それを許していたら大人になってから困るのでは」

「しつけをしない親だと私(母)が思われる」

こんなふうに感じる方も多いのではないでしょうか? そして自分の思う通りに行動してくれない子どもに対してイライラしてしまうなんてことも……。これは、きっと靴や靴下は左右セットではくべき、という固定観念にとらわれているからなのかもしれません。確かに左右違う靴をはいたら、少し歩きにくくて危ないかも。もちろん、靴はセットで販売されているものなので、生産側からしたらそのままセットではいてほしいでしょう。

しかしそこをあえて違う組み合わせにすることで生まれる発見や育まれる創造性を大切にしたい時期があります。子どもが一般的な常識と違うことをしたとき、それを容認するか、注意して止めさせるか。私の判断基準は、「他の人に迷惑をかけているか」「親が介入するほどの危険があるか」です。

「左はまだはかないでって言っているから」

実はSayaも4歳のあるとき、出かける前の慌ただしい朝に右足しか靴下をはいていないことがありました。

「どうして右しかはいていないの?」と聞いたら「左はまだはかないでって言っているから」と言うのです。

Sayaの世界では右の靴下さんと左の靴下さんだけでなく足にも感情があって、靴下と足との相性もあることを説明してくれました。その話を聞いた私はその行動に納得し、無理に左足に靴下をはかせるのではなく、「じゃあ、左の靴下さんは後にして、先に歯磨きしようか。歯は全員並んでいて、準備はいいね」と、少し視点が変わるように声かけしてみました。

すると娘も「みんな磨かれる用意はできてまーす!」と張りきって返してくれ、出かける準備が先に進みました。結局この日は右足だけ靴下をはき、出かけました。誰にも迷惑はかけていないし、危険もありません。途中で靴ずれすると困るので、もう片方の靴下は私がカバンに入れて持って行きました。

もしも、このときここで靴下にばかりこだわっていたのなら、きっと不必要なケンカになっていたのではないかと思います。

靴下を先にはきなさいと言う私、まだ足の準備ができていないと言う娘。

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