がんの多くは「腸に何を入れるか」で予防できる リスクを「上げる食品」と「下げる食品」とは

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消化器外科医の石黒成治氏は、がんについて「毎日、腸の中に何を入れるか、つまり食事が重要」と語ります(写真:takeuchi masato/PIXTA)
日本人の死亡要因1位であり、ここ30年で急増している「がん」。最新の研究により、「がんの発症は、免疫力を高める生活習慣で防げる」とわかってきました。そんな「がん」について、消化器外科医であり、YouTube登録者数27万人超の石黒成治氏は、「毎日、腸の中に何を入れるか、つまり食事が重要」と語ります。
がん専門医として20年以上の外科治療や、最新の医学データをもとに、具体的な食事例までをまとめた最新刊『専門医が教える がんにならない食事法』から一部抜粋・編集してお届けします。

「腸内環境」が崩れると、がんを生み出す

ヒトの体には、日々5000個~10000個以上のがん細胞が発生していますが、その細胞ががん化して固形がんになるには10年以上必要です。そのため、自分の免疫細胞ががん細胞を死滅させる時間はたっぷりあるはずなのです。がんになるということは長期にわたって自分の免疫がしっかりと働かずに生活していたというサインです。

免疫がうまく働かなくなる原因として重要なのは「腸内環境」です。腸の中には免疫細胞の70%が存在していますから、腸の環境を乱すような食事、運動不足、睡眠不足、ストレスなどが続いてしまうと免疫力は低下します。

腸内環境を改善するためには、腸の中に「何を入れるか」が一番重要です。がんを予防する効果をうたった食材、サプリメントがあふれていますが、実際に存在しているのは、がんになる確率をほんの少し下げてくれる食材だけです。例えば、ウコン(ターメリック)、ニンニク、クルミ、ブロッコリーは、がんになるリスクを下げるという研究結果が発表されています。

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