"奇跡のフォント"開発者の逆境だらけの8年間 「嫌われてもいい。やりたいことは絶対やる」

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「これがやりたい」と思い続けて、小さくでもやりたいことに向かって動いているうちに、知識や経験が自分の中にストックされていって、チャンスをつかむための“目”もできてくるんじゃないかな。

だから、もし力不足が理由で自信がないのだとしたら、結果を早く求めすぎなんだと思いますよ。

20代は「自分のやり方」をためる時期

私はやりたいことに突き進んできたこれまでを振り返って、どの部分を切り取っても後悔はないです。

だって、やりたいことをやってきたからね。思いどおりにいかないことや、失敗することはいっぱいあったけど、自分の中で納得いかないことはほとんどありませんでした。

大事なのは、「何をしたいか」だと思います。私は、必ずしも成功するだけがいいわけではないと思うんですよ。

もちろん成功に向かって頑張るのは大切だけど、成功しなかったら無駄というわけではなくて。

たとえ自分ができなかったとしても、ほかの人が引き継いでくれたら、自分がやったところまでは必要だったってことじゃない?

まぁ、「自分が成功する」が目標だったら、ハードルが高いけどね。だからやっぱり、「何をしたいか」次第なんだと思います。

(写真:Woman type)

「何でそんなに頑張れるの?」と聞かれることがありますが、たぶん、私は頑張ろうとは思っていないような気がします。やりたいことだから、頑張るって感じじゃないんでしょうね。

夜中まで残業していた頃も、そんなに苦じゃなかったんですよ。やりたくてやっていたことだから、むしろ「人間はなぜ寝なくてはいけないんだろう」と思っていたくらいで。

この先も、やりたいことはたくさんあります。

私、今でも時間を見つけて勉強しているんですよ。例えば、認知脳科学。人はどうやって文字を認識するのかを突き詰めて知りたいんです。

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