企画・制作から配信まで超一流だが、「強すぎること」への懸念もくすぶる。
5月22日発売の『週刊東洋経済』は「アニメ 熱狂のカラクリ」を特集。この10年で市場規模は2倍となり、今の日本には数少ない成長産業となったアニメ。動画配信の普及もあり世界中でアニメファンが急増する中、沸騰するビジネスの最新事情や、根深い課題を深掘りしています。
「日本のアニメ業界における“台風の目”はどの企業か」。そう問われれば、多くの業界関係者がソニーグループと答えるだろう。
ソニーが手がけた代表的なアニメ作品が『鬼滅の刃』だ。放送後、たちまち社会現象を巻き起こし、2020年に公開された劇場版の興行収入が国内だけで400億円を突破したのは記憶に新しい。
ソニーのアニメビジネスは、2本の“宝刀”といえる強力なグループ企業を源泉としている。
まずは子会社のアニプレックス。アニメの企画・製作会社として、業界最有力のヒットメーカーだ。『鬼滅の刃』に加え『鋼の錬金術師』や『ソードアート・オンライン』など数多くの人気アニメに携わってきた。05年に米国法人を立ち上げるなど海外進出も早く、近年は『Fate/Grand Order』を筆頭にゲーム事業も展開する。
ヒットに対する欲望のスケールが違う
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