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ソニーの「アニメ帝国」強すぎる存在に渦巻く怨嗟 制作、配信、音楽と、あらゆる分野で存在感

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企画・制作から配信まで超一流だが、「強すぎること」への懸念もくすぶる。

クランチロールのラウール・プリニCEOと、ソニーの吉田憲一郎会長
3月、都内でイベントに出席したクランチロールのラウール・プリニCEO(写真左)と、ソニーの吉田憲一郎会長(写真:編集部撮影)

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5月22日発売の『週刊東洋経済』は「アニメ 熱狂のカラクリ」を特集。この10年で市場規模は2倍となり、今の日本には数少ない成長産業となったアニメ。動画配信の普及もあり世界中でアニメファンが急増する中、沸騰するビジネスの最新事情や、根深い課題を深掘りしています。
週刊東洋経済 2023年5/27号[雑誌](アニメ 熱狂のカラクリ)
『週刊東洋経済 2023年5/27号[雑誌](アニメ 熱狂のカラクリ)』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

「日本のアニメ業界における“台風の目”はどの企業か」。そう問われれば、多くの業界関係者がソニーグループと答えるだろう。

ソニーが手がけた代表的なアニメ作品が『鬼滅の刃』だ。放送後、たちまち社会現象を巻き起こし、2020年に公開された劇場版の興行収入が国内だけで400億円を突破したのは記憶に新しい。

ソニーのアニメビジネスは、2本の“宝刀”といえる強力なグループ企業を源泉としている。

まずは子会社のアニプレックス。アニメの企画・製作会社として、業界最有力のヒットメーカーだ。『鬼滅の刃』に加え『鋼の錬金術師』や『ソードアート・オンライン』など数多くの人気アニメに携わってきた。05年に米国法人を立ち上げるなど海外進出も早く、近年は『Fate/Grand Order』を筆頭にゲーム事業も展開する。

ヒットに対する欲望のスケールが違う

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