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河野龍太郎「物心ついた時から僕はオタクだった」 人気エコノミストが初めて語る「オタクな過去」

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BNPパリバ証券 経済調査本部長の河野龍太郎氏
河野龍太郎(こうの・りゅうたろう)/BNPパリバ証券 経済調査本部長。1964年生まれ。87年横浜国立大学卒業。住友銀行、大和投資顧問、第一生命経済研究所を経て2000年から現職。政府の審議会などの委員を歴任。

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あまり語ってこなかったが、オタクという言葉が広まる前からオタクだった。子どもの頃は映画少年で、映画館にこもって同じ作品を何度も見続けるようなタイプ。テレビと併せて年間100本以上見ていたと思う。

その延長線上でアニメも好きだった。『宇宙戦艦ヤマト』の映画シリーズは思い出深い。忘れられないのは中学3年生のときテレビ放送が始まった『機動戦士ガンダム』(1979年)だ。

私は初回から毎週欠かさず見ていた。スピード感が従来のアニメとは違ったし、ディテールが際立っていた。しかも主人公のアムロ・レイはマイコン好き、オタク気質の少年だ。非常に親近感を持った。

初回から見続けた『機動戦士ガンダム』

テーマは地球連邦政府からの独立戦争。敵は必ずしも悪ではない。宇宙人や怪物などの外敵ではなく、人間同士の戦いを描いた点も新鮮だった。

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