人手不足を背景に平均年収は上がっている。が、脱「ブラック」の道のりは長い。
5月22日発売の『週刊東洋経済』は「アニメ 熱狂のカラクリ」を特集。この10年で市場規模は2倍となり、今の日本には数少ない成長産業となったアニメ。動画配信の普及もあり世界中でアニメファンが急増する中、沸騰するビジネスの最新事情や、根深い課題を深掘りしています。
低賃金・長時間労働と、その「ブラック労働」ぶりが伝えられてきたアニメーター。だが、人手不足が慢性化する中で、この状況に変化が生じている。
日本アニメーター・演出協会(JAniCA)が昨年行った最新のアンケート調査によれば、アニメーターの平均年収は455万円と4年前の前回調査から15万円の増加となった。平均休日数も月6.8日と前回調査から増えている。
「暮らし向きはよくなっていると思う」と話すのは、ふくだのりゆき氏。35年以上のキャリアを持つフリーのアニメーターだ。ふくだ氏によれば、アニメの基点となる絵である原画の1カット当たり出来高単価は約10年前に比べて2割程度上がっているという。
収入増に大きく寄与する「拘束費」
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