サイバーエージェントの共同創業者で現副社長の日高裕介氏は、仕事で一喜一憂しないことをモットーとしている。そんな同氏が感情を揺さぶられた"推しアニメ"とは。
5月22日発売の『週刊東洋経済』は「アニメ 熱狂のカラクリ」を特集。この10年で市場規模は2倍となり、今の日本には数少ない成長産業となったアニメ。動画配信の普及もあり世界中でアニメファンが急増する中、沸騰するビジネスの最新事情や、根深い課題を深掘りしています。
日本から世界に輸出できるものを考えるなら、アニメと、ゲームが真っ先に浮かぶ。
子どもの頃からアニメは身近だった。幼い頃は『一休さん』や『まんが日本昔ばなし』、小学校に上がると、『キン肉マン』『キャプテン翼』に夢中になった。
中学入学以降は漫画とゲームにどっぷりつかりアニメからは少し遠ざかったが、大学時代、『新世紀エヴァンゲリオン』にハマった。主人公・シンジ少年の煮え切らなさは毎週本当に腹立たしかったが、同時に共感を覚えたりもして、結局最終回まで追いかけた。
社会人になってすぐ起業したから、20代は仕事がとにかく忙しかった。エンタメのために時間を割けず、当時やっていたアニメの記憶はほとんどない。ただ、再びアニメを見るようになった転機も仕事だった。
とりわけ好きだったのが『プラネテス』
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