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サイバー日高氏が熱くなる「プラネテス」の普遍性 「日々仕事に向かう主人公に、胸を打たれた」

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サイバーエージェントの共同創業者で現副社長の日高裕介氏は、仕事で一喜一憂しないことをモットーとしている。そんな同氏が感情を揺さぶられた"推しアニメ"とは。

サイバーエージェント 執行役員副社長 日高裕介氏
日高裕介(ひだか・ゆうすけ)/サイバーエージェント 執行役員副社長。1974年生まれ。慶応大学卒業後、インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社。藤田晋氏に誘われ、サイバーエージェントを共同で設立。『プラネテス』:自家用宇宙船を買うという夢を持つ星野八郎太は、悩みながらも宇宙空間に存在するデブリ(ゴミ)を回収する仕事を続けている。(撮影:尾形文繁)

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日本から世界に輸出できるものを考えるなら、アニメと、ゲームが真っ先に浮かぶ。

子どもの頃からアニメは身近だった。幼い頃は『一休さん』や『まんが日本昔ばなし』、小学校に上がると、『キン肉マン』『キャプテン翼』に夢中になった。

中学入学以降は漫画とゲームにどっぷりつかりアニメからは少し遠ざかったが、大学時代、『新世紀エヴァンゲリオン』にハマった。主人公・シンジ少年の煮え切らなさは毎週本当に腹立たしかったが、同時に共感を覚えたりもして、結局最終回まで追いかけた。

社会人になってすぐ起業したから、20代は仕事がとにかく忙しかった。エンタメのために時間を割けず、当時やっていたアニメの記憶はほとんどない。ただ、再びアニメを見るようになった転機も仕事だった。

とりわけ好きだったのが『プラネテス』

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