今も残る疑問、制定3年「香川ゲーム条例」のその後 「平日1日60分」の目安設定、なぜゲームが狙われた?

目安は「平日1日60分」という条例を制定
ゲーム条例は前文で、
「インターネットやコンピュータゲームの過剰な利用は、子どもの学力や体力の低下のみならずひきこもりや睡眠障害、視力障害などの身体的な問題まで引き起こす」
「脳の働きが弱い子どもが依存状態になると、大人の薬物依存と同様に抜け出すことが困難になる」
などと記し、子どもたちを「ネット・ゲーム依存症」から守るために条例を制定するとうたった。
条例に罰則はないものの、第18条にはとくに議論が集中した。そこでは①子どもにスマートフォン等を利用させる際、家庭内でルール作りを行う、②コンピュータゲームの使用は1日60分(休日は90分)を上限とし、スマホの使用は夜9時までなどとする、③保護者はこのルールを守らせるよう努めなければならない、が示されている。
これに対し、研究者やゲーム業界などからは「ゲーム依存は医学的に証明された疾病ではない」「ゲームの時間制限が依存症に有効とする論拠がない」などの指摘が相次いだ。
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