「他人感情の察知能力」が高くて苦しむ人の特徴 相手の感情にのみ込まれないために必要なこと

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ある表情を読みとれることは、ポジティブにもネガティブにもなりえる(写真:Fast&Slow/PIXTA)

この時期は、初めての会社、新たな部署など、人間関係に変化が訪れ、親睦を深めようと懇親会や研修に参加される方も多いでしょう。しかし、ふと、「あの人に嫌われているかも」「集団で浮いている気がする」と思うときはありませんか?

そんな時は、その人の、あるいは、周囲の人々の表情をよく見てみましょう。表情の中に人間関係を改善するヒントが見つかるかもしれません。

本意とは違う表情とは?

次のようなシチュエーションを想像してください。

新しいプロジェクトメンバー同士で懇親会を開催。あなたは、初めて会うメンバーといろいろ、話しています。「そうなのですね」「良いですね」「初めて知りました」「私もそう思います」等々、相手の反応は良く、「仲を深めることができて良かったな」と思っているところです。

しかし、本当に意気投合しているでしょうか。相手は、あなたを立てるために、本意ではなくとも相槌を打っているだけかもしれません。

ここでクイズです。

次の5つの画像(左から順に①~⑤とします)は、あなたの意見を聞いているときの相手の表情です。それぞれの表情で「それは良いですね」と反応しているとします。この中に本意ではない表情(複数可)が含まれています。どれでしょうか?

左から順に①~⑤(写真:空気を読むを科学する研究所)

正解は、②③⑤です。①は、本意かもしれないし、本意ではないかもしれない。「わからない」が正解です。④は本意の可能性大の表情です。なぜそう言えるのでしょうか。

解説します。一見して、①~⑤の表情は全て笑顔。口角が引き上げられ、幸福表情に見えます。しかし、よく見るとそれぞれ微妙に異なります。

私たちが心から幸福と感じるとき、口角と頬が引き上げられます。頬が引き上げられるのは、目の周りを囲む眼輪筋が収縮するからです。この動きゆえに、目の開口部が三日月型になります。また、この動きが強いと目尻にしわが寄ります。これが、④の表情、幸福表情です。

「それは良いですね」というポジティブな言葉と④の幸福表情は、言動が一致しているので、本意の可能性大と考えてよいでしょう。

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