18年で5300万貯金、37歳元工場勤務員の「給料観」 高収入の仕事に就かなくても愚直に稼ぐ方法

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3.ふるさと納税をする

ふるさと納税は、好きな自治体を選んで寄付をすると、その分の税金の還付・控除が受けられる制度のこと。実質自己負担額2000円で、寄付の返礼として地域の名産や宿泊券などをもらえる仕組みだ。

「ふるさと納税をやっていない人は、そのお得さを知らないだけだと思います。やらないともったいないですね。特に食品の返礼品がもらえる自治体がおすすめです。使うサイトによってはポイントももらえます」

かおるさんや節約家の間で人気の自治体は、泉佐野市。特に肉類は、量・金額ともにお得である。ふるさと納税は制度が広まるにつれて還元率が落ちてきたり、値段に対して返礼品の量が減ったりしつつある。だからこそ、早く始めたほうがオトク度は高く、ここでも情報収集の大切さがわかる。

4. 車は軽自動車に乗る

軽自動車は普通車と比較して、選ぶ車種によっては車体価格が百万単位で安くなるうえに、年間の維持費も安い。自動車がなくても不便しない都会なら「持たない」選択肢もアリだが、必要な場合は軽自動車にしておけば年単位でかなりの金額を節約できる。

「普通車が必要だったら買う選択肢もあると思いますが、普通車と軽自動車での金額の違いを計算・比較してみたら思いとどまる人も多いんじゃないかなと。大事なのは周りの意見に流されず、自分にとって本当に必要か、欲しいかを見極めることです」

軽自動車
7年前にはコスパを考えたうえで軽自動車を購入(画像:『節約マスクのお金の話』より)
5. 他人と比較しない

「他人と比較しない」は、かおるさんの節約の神髄かもしれない。周りが持っているから買おう、みんながやっているから真似をしよう……と他人軸で物事を判断することが一切ないそうだ。

例えば、車の免許。周りでは「男性だったらマニュアル免許くらい持っていないと……」といった風潮や意見があったが、実際マニュアルを使う機会はないうえに免許取得費用が数万円高くなるため、かおるさんはオートマ限定の免許を取った。

「人の目を気にして使うお金は、すごくもったいないと思います。もし散財するとしても、せっかくなら自分のために使うほうがいいです」

本業と同じことで副業を始めてみる

オンラインショップでのアルバイト時代から、かおるさんは副業をしていた。

「内容は、物販です。バイト先と同じ商材はさすがによくないので、まったく別のものを販売していました。副業は本業に近いことで始めると、取り組みやすいし、成功率も上がるかと思います。ネットで調べる習慣がついたので、その後はブログやYouTubeなど気になったものは自分で調べてやってみるようになりました」

物販収入は波があり、ゼロのときもあれば、マイナスになることもあったが、調子が良いときは月に50万円くらい稼げることもあったという。その後の副業は、物販からブログやYouTubeでの収益に切り替えたことで数万円まで落ち込んだ時期もあったが、YouTubeチャンネル『節約マスクのお金の話』の視聴数が伸びると月50万円を超えるように。

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