子どもに絶対言ってはいけない「逆効果ワード」 「言うことを聞かない」と責め立てても意味なし

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次にIメッセージを使うことです。つまり、主語を「私」にすることです。もし主語を相手にして話すとどうなるでしょう。

「あなたはこうしたらいい」「あなたはこんなふうにやるといいよ」

いかがですか? 何か上から目線で評価されている感じがしませんか?

そこで「主語を自分」にして話すのをおすすめします。

「自分はこうしたらいいと思う」「自分だったらこんなふうにやる」

そして最後に確認を入れるともっといいでしょう。

「自分はこうしたらいいと思うんだけど、どうかな?」こうしてIメッセージを使い、最後に確認を入れることで、相手に寄り添ったアドバイスになります。

子どもは周りの人の影響を強く受ける

以上シンプルではありますが、「超メンタルコーチングBOOK」より厳選してご紹介させていただきました。

子どもは周りの人の影響を強く受けます。親や指導者のサポート次第で、いい方向にも悪い方向にも行ってしまいます。

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「すごい才能があったのに、あの指導者によってつぶされた……」「悪い子じゃなかったのに、親の影響でグレてしまった……」よく聞く話ではないでしょうか。

親や指導者が子どもをよく見て、その場面によって適切な言葉がけをしなければいけません。

子どもと向き合い、変化に気づいてあげてください。過剰なサポートは禁物ですが、苦しそうならサポートしてあげてください。

そのために、ベストな言葉がけ、ベストなアプローチ法を身につけていきましょう。

子どもとあなた自身がともに成長していき、望む結果を得られることを心より祈念いたします。

飯山 晄朗 メンタルコーチ、人財教育家

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いいやま じろう / Jiro Iiyama

中小企業診断士。銀座コーチングスクール認定プロフェッショナルコーチ。JADA(日本能力開発分析)協会認定SBTマスターコーチ。金沢大学非常勤講師。商工団体の経営指導員としての11年間で、中小企業の経営、財務、労務相談を5000件以上こなし、独立後は中小企業の人材教育に携わり、2つのコーチングスクールの運営。オリンピック選手や高校野球部を始めとするアスリートたちのメンタルサポートを行っている。主な著書『いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング』(秀和システム)。

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