戦略の理想「ブルーオーシャン」の大きな落とし穴 AO入試でわかる「競争と無関係」が一番の理由

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ただし、大きな違いは、競技種目(テーマと課題)を自分で選べること、その中には自分一人しかできない種目(テーマと課題)も含んでもよいことでしょう。

そうしますと、共通学力試験のSAT/ACTは競技のうちの1種目にすぎません。実際の例を出してこの点を補足しましょう。

ナタリー(仮名)は南カリフォルニアに住む17歳の高校生で、高校4年生(シニア)です。

ナタリーは小学校5年生のときに、2歳年上のお姉さんが通うフェンシングのスクールについて行きました。お姉さんは両親の勧めもあってフェンシングを始めたのですが、ナタリーはフェンシングを試してみたら一気に気に入ってしまいました。

スポーツが全国レベルで成績優秀のナタリー

それ以来ナタリーはフェンシングを続けています。通学する高校にはフェンシング部がないので、近くのフェンシングスクールで練習を続けています。

ナタリーにとって、フェンシングはエネルギーをたくさん感じ、我を忘れて専念できるスポーツなのです。その成果があって、ナタリーは高校1年生のときに全米のランキング入りを果たし、高校2年生のときには、実力でお姉さんを抜くほどになりました。

ナタリーは高校のリーダーシップのチームに選ばれましたが、ジュニア(3年生)のときにはそのチームのプレジデントに選挙で選ばれたのです。

次ページ文武両道を絵に描いた生徒たちの競争
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事