これぞリアル「野生の王国」タンザニア国立公園旅 夜は大自然のど真ん中でグランピング体験も

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野生動物の楽園に見えるニエレレ公園ですが、1970年代以降はゾウの密猟が深刻な問題となり、2014年には危機遺産に指定されるほどゾウの数が減りました。しかしその後、厳重な保護体制により頭数は改善、2014年以降は約1万5000頭という数を維持しており、今ではゾウは多く見られます。

水上サファリでワニに会う

実は、アフリカではジープに乗るのとは違う“もう1つのサファリ”があります。それが「ボートサファリ」です。

ジープに乗ってサファリを満喫した翌日には、ニエレレ公園内を流れるルフィジ川をボートで下り、川の周辺に生息する野生動物を探す旅はいかがでしょう。動物たちの動きが活発になる夕方4時くらいから始まることが多いのが、この水上サファリです。

タンザニア
用意されたのは小型のボート。ワニやカバと遭遇するのに、こんな小ささで大丈夫かと一瞬不安に(写真:筆者提供)

ボートからは、体長4メートルもある巨大なナイルワニを間近で見ることができます。筆者が驚いたのは、そんなワニのすぐ横で水遊びをしている地元の子ども。

ガイドに聞くと「ここ数年は住民がワニに襲われたという事件は起きていないため、彼らはあまり気にせずにワニから近い距離で子どもを遊ばせている」とのこと。この安全管理の緩さに、見ている観光客の私たちのほうがハラハラする光景です。

突如、岸辺に現れたナイルワニ。どこから出てくるかわからず、スリル満点(写真:Jason Ko提供)

また、カバの大群を間近で目にすることができるのも、水上サファリの見どころの1つ。「ガハハハハ」という、初めて聞くカバの鳴き声は忘れられません。

さらに運がよければ、ゾウやバッファローの川下りを目撃できるとか。

水上サファリは、アフリカでも一部の地域でしか体験できない、かなり希少なアクティビティーです。所要時間は約2時間。こちらは陸上のサファリとは違いダルエスサラームから出発するツアー代金には含まれず、オプションで大人1人あたり7万タンザニアシリングからです。 

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