新型コロナウイルスの影響で日本からの出国が進まなかった間も、世界の観光地はどんどん進化を遂げています。そんな海外旅行の最新情報を、世界100カ国以上の現地在住日本人ライターの集まり「海外書き人クラブ」の会員がご紹介します。
今回はタンザニア! アフリカは遠くてなかなか行く機会がなかったという方も、ぜひこの機会に訪れてみてはいかがでしょうか。
野生動物との距離が近い国
日本ではあまり知られていませんが、タンザニアは「動物の楽園」と呼ばれるほどサファリのメッカ。アフリカで「ビッグ5」と呼ばれるゾウ、ライオン、サイ、ヒョウ、バッファロー(アフリカスイギュウ)を見るために、世界中から観光客が訪れます。その数は2022年には約145万人(ちなみに日本は同じ年の観光客は380万人)。この数は今後も増えると予測されています。
筆者が住むダルエスサラームは国際空港もあり、「実質的な首都」と呼ばれる人口600万人の最大都市ですが、そこからでも車でサファリ観光に行けるほど、タンザニアは野生動物との距離が近いのです。
今回は、ダルエスサラームから車で6時間ほど行った、タンザニア南東部の「ニエレレ国立公園(旧セルー動物保護区)」でのサファリ体験をご案内しましょう。
ニエレレ国立公園は、アフリカ大陸では最大級の広さを誇る野生動物の保護区の1つで、ユネスコ世界遺産にも指定されています。その総面積は約5万平方キロメートル、九州(約3万7000平方キロメートル)よりも広いのです。
サファリ観光は、ダルエスサラームから出発するツアーがおすすめです。2泊から3泊くらいまでの英語ツアーがあって、宿泊する場所のランクにもよりますが、費用は大人1人あたり950ドルから。正式通貨はタンザニアシリングですが、旅行関連ではドルでの支払いも多いです。
残念ながら日本語のツアーはありませんが、約1時間で到着する軽飛行機で1泊2日の旅を楽しむという選択肢もあります。費用は大人1人あたり700ドルからです。
初日は保護区周辺のロッジに宿泊し、翌日からいよいよガイド付き「サファリツアー」に参加します(料金は上記のツアー代金に含まれます)。ツアーの所用時間は6~7時間。筆者が参加したサファリツアーから、リアル「野生の王国」を追体験していただきましょう。
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