ゴーゴーカレーが資金繰り悪化から回復できた訳 「脱サラ起業」から海外展開実現の創業者がつづる
リスケ開始から1年後、創業間もない頃からお世話になっていた、地元・金沢の北國銀行さんから、救いの手が差し伸べられます。担当支店の支店長が変わったタイミングでした。当時の負債は約3億円。大きな額と思われるかもしれませんが、会社経営ではそれほどでもありません。
リスケ以降は経営が順調だったこともあって、この当時、新たに着任した新谷支店長は「え!? 3億円でこんなに大変なことになってるんですか?」と驚き、「ウチがすべて肩代わりしますよ」と申し出てくれたのです。そこで具体的な経営状況と今後の計画を伝えると、話はすぐにまとまりました。
直営店の黒字と、好調なレトルト事業もあって、1か月でこれだけの黒字が出ていますと伝えると、「それなら大丈夫ですね」。あっさりとリスケは解消されました。
困ったときに頼れるのは、やはり地元の方々
後日耳にしたことですが、地元の銀行が助け船を出してくれたのは、ゴーゴーカレーがなにかと金沢や石川県をアピールしていたため、周囲から「大事な地元企業だから助けてあげないと」という声が上がったことも一因だそうです。困ったときに頼れるのは、やはり地元の方々だと感じたものです。
この新谷支店長と、リスケを提案してくれて、その後もずっと寄り添い、アドバイスをし続けてくれている、地元の会計事務所である中部経営の税理士・平島千嘉さんにはいまでも感謝しかなく、足を向けて寝られません。
そんなこともあり、ますます地元に恩返しをしたいと思っているのです。
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