「人生は自由だ」そう感じられる人は何が違うのか 「自己決定」こそが必要な技術だ

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予測不可能な社会をどうやって生きるべきか、「リベラルアーツ」からヒントを探ります(写真:metamorworks/PIXTA)
いま、予測不可能な社会が訪れたといわれています。自分はこれからどうやって生きるべきか、または子どもの教育をどうしたらいいか悩んでいる人も多いはず。そのような中でヒントになるのが「リベラルアーツ」である、と語るのが「探究型学習」の第一人者として今まで2万人を超える生徒を直接指導してきた矢萩邦彦氏。
矢萩氏の新著『自分で考える力を鍛える 正解のない教室』より、一部抜粋・編集してお届けします。

予測不可能な社会で、楽しく過ごす人たちの共通点

あなたはいま、毎日を楽しんでいますか?

この本を書いているぼくは、楽しんでいます。もともと楽天的だったのではないかと言われればそうかもしれませんが、過去を振り返れば家族とうまくいかなかったり、不登校になったり、就活できなかったり、夢をかなえられなかったり、まあそれなりにいろいろありました。

それなのに、いま、毎日ワクワクしながら好きなことをやって生活できているのはなぜかというと、心当たりがいくつかあります。

いま、予測不可能な社会が訪れたといわれています。予測できないことは不安ですし、新しい環境・価値観や視点を受け入れることは時にストレスになります。

しかし、よくよく考えてみると、ぼくたちは昔から完全に未来を予測できたことなんてなかったはずです。いつ何が起こってもおかしくないと認識していながらも、油断しているなかで震災もコロナ禍も不景気も起こりました。

しかし、そんな状況でもやりたいことを貫いたり、笑顔で過ごしている人達もたくさんいました。

その1人であるぼくが、同じように楽しく幸せに過ごしている人たちと出会い、接するなかで気づいた共通点が、「リベラルアーツ」です。

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