「赤身肉は避けたほうがいい」意外な健康理由 霜降り肉のほうが「腎臓」への負担は少ない

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赤身の肉の意外な落とし穴とは(写真:freeangle/PIXTA)
成人の5人に1人が腎臓病という統計があるほど、腎臓病はポピュラーな病になりました。悪化すれば、透析に至る恐れもあり、身体的にも経済的にも大きな負担になります。普段から腎臓病にならない生活を心がけることが重要ですが、そのために押さえておくべき意外なポイントを、腎臓専門医の髙取優二氏の著書『人は腎臓から老いていく』より、一部抜粋、加筆、再編集してお届けします。

「赤身」は実はヘルシーではない

美味しい牛肉の代名詞ともいえる「霜降り」のお肉。

牛肉のランクを決める基準の一つに、サシ(脂肪)がどれだけ細かく入っているか、ということがあるそうです。いわゆる「A5ランク」の高級肉は、綺麗にサシが入った霜降りの肉ということになります。

ただ、最近は健康志向の強まりに合わせて、霜降り肉を敬遠する人も増えているようです。

脂質がそれだけ多いので、コレストロールや中性脂肪を増やす要因になると考えられているのです。

その代わりに、人気が上がってきているのが「赤身」の肉。

脂肪分が少なく、タンパク質が豊富でヘルシーだというわけです。

確かに、そういう側面もありますが、腎臓専門医の立場からすると、手放しで推奨はできません。赤身の肉には意外な落とし穴があるのです。

腎臓の機能を守るためには、赤身の肉は避けたほうがいいでしょう。

理由の一つは、たんぱく質量の割に、リンが多いからです。

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