声優の花江夏樹さん「多忙でも明るい仕事観」 仕事が楽しいと思える理由、役との向き合い方

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――何よりも仕事が楽しい気持ちが勝っているのでしょうか。

そうですね。でも、それもわりとここ数年です。以前は、楽しくはあったんですけど、うまく演じることへのプレッシャーがすごく大きくて、精神的につらい時期がありました。

それが最近は、こうできたらいいなって思い描いていた表現ができるようになってきて。そうなると、次はどういうふうにやろうという楽しさが以前より増して大きくなっていく。そこがすごく変わってきたという実感があります。

アニメが誰にでも親しまれてほしい

――将来はどういう道を歩んでいきたいですか。

僕はアニメのアフレコが大好きなので、それを減らしてまでほかのことをやるつもりはありません。そこは支障がないようにバランスをとっているつもりです。

これから先をどう生きていくかは、正直あまり考えていません(笑)。かつてアニメはオタクの文化と言われていましたが、いまは若い子たちがふつうに話題にして、楽しんでいます。そういった形でアニメがどんどん一般的になって、親しまれてほしいですね。

――そのために、声優もそれ以外の仕事も新たな道を切り開く先駆者を目指されるのでしょうか。

そういうカッコいい感じではないかもしれないんですけど(笑)。僕の活動を見て、アニメに興味を持ってくれたり、声優になりたい、アニメーターになりたいと思ってくれる人が1人でも2人でも増えてくれたらうれしいですね。アニメ業界がどんどん発展していってほしいです。

武井 保之 ライター

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たけい・やすゆき / Takei Yasuyuki

日本およびハリウッドの映画シーン、動画配信サービスの動向など映像メディアとコンテンツのトレンドを主に執筆。エンタテインメントビジネスのほか、映画、テレビドラマ、バラエティ、お笑い、音楽などに関するスタッフ、演者への取材・執筆も行う。韓国ドラマ・映画・K-POPなど韓国コンテンツにも注目している。音楽ビジネス週刊誌、芸能ニュースWEBメディア、米映画専門紙日本版WEBメディア、通信ネットワーク系専門誌などの編集者を経て、フリーランスとして活動中。

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