声優の花江夏樹さん「多忙でも明るい仕事観」 仕事が楽しいと思える理由、役との向き合い方
――かつて声優はアニメに声を入れる裏方の仕事でしたが、昨今では声優個々の人気の高まりとともに活動の場が広がり、本人としての歌手デビューなど表舞台に立つエンターテイナーも増えています。
声優以外のこともやりたい人はやればいいし、声優に専念したい人はそうすればいい。選択肢が増えているのはいいことです。もちろん声優だって、本業のほかにやりたいことがあっていい。基本的にはすべてに表現することの楽しみがあるんだと思います。
声優全員に対して最適な答えはひとつではありません。そこの可能性を無理に狭める必要はまったくないし、それぞれ個人の考え方でいいと思います。
――花江さんも声優以外の仕事のオファーが増えていますよね。
たとえば、番宣でのバラエティなどテレビ出演も増えましたし、ドキュメンタリーで密着していただいたこともあります。それまではなかなか声がかからなかったところからオファーをたくさんいただいているという部分では、以前とはかなり状況が違います。
――もともと売れっ子で多忙だったなか、さらにいろいろな仕事が増えると声優業の負荷になることはありませんか?
基本的に余裕を持てるようにしています。そこは事務所と調整していて、負荷になっていることはないです。平日に朝の帯番組『おはスタ』(テレビ東京)にレギュラー出演して、土曜日は夜のラジオ生放送をやっていたころに比べるとだいぶ楽です(笑)。
仕事はリラックスできる場所
――さまざまなジャンルの仕事が増えるなかで、メンタル管理や気持ちの切り替えで意識していることはありますか?
アフレコが好きで楽しいんです。それが平日は毎日1〜2本入っていて、そこでストレス解消するみたいな感じです(笑)。家に帰って、2歳の子どもと過ごす時間はもちろん楽しいんですけど、わりと仕事に出ているときのほうがリラックスできる。
家でももちろんリラックスしていますが、子どもを抱っこしたり、遊んで走り回ったりして、肉体的な疲労があるから、仕事中のほうがゆっくりできると感じるんですかね(笑)。
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