ビジネスができる人は「値決め」をわかっている きちんと儲けるための「値決め」の仕組みを解説
自分の会社は大丈夫だ。
「今のまま働き続けられる」と考えている人は意外と多いかもしれません。とはいえ、一寸先は闇。事業売却、撤退、倒産、リストラなど、何が起こるかわからないと想定しておくことも必要です。
そんな中でどんな状況においても、ビジネスパーソンが食いっぱぐれないためにはどうしたらいいか。それには「『求められる人』、いわゆる、『できる人』になること」と説くのはヤマハ創業家の子孫で、事業買収される側、買収する側の両方など6社の在籍経験を持ち、『誰とでもどこででも働ける 最強の仕事術』を著した山葉隆久氏。本書から一部抜粋、再構成してお届けします。
ビジネスにおいて「値決め」が超重要な理由
経営において一番大切なことのひとつが値決めです。
競合する企業の類似商品との兼ね合いや市場価格を意識して企業は商品の価格を決めていると思います。しかし、それだけでは自社の利益を上げることは出来ず、コストを上回る販売価格にすることを当然ながら意識しなくてはなりません。
ただ、私の経験上、競合の価格だけを意識して、自社の利益が出ない価格設定をしているケースがありました。
商品を作っていざ売ろうとしたときに最初から赤字であったというケースもあります。
もちろん競合分析をして販売価格を決めることは重要ですが、それ以上に利益が出る価格帯を知っておくことは経営層でも現場のビジネスパーソンでも必須です。
それらを分析できるのが直接原価計算の「限界利益」です。
自社で直接原価計算ではなく、全部原価計算を採用しているという方もいらっしゃるでしょう。ただ、直接原価計算の限界利益は、純粋な利益を求めるものなので、考え方を知っておくことで本質的な利益が出る戦略を描けますので、この先もお読みください。
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